今、最もうらやましい人物は新美敬子さんです。
新美さんは世界を旅して猫の写真を撮っている「犬猫写真家」です。彼女の名前は最近知ったばかりですが、すでにたくさんの写真集を上梓していて、実力・人気とも備えた写真家のようです。
猫を撮影するため世界を旅して、日本に帰って猫の写真集を出して、その写真集の印税を次の猫旅の旅費にあてる----夢のような黄金のサイクルです。
彼女の写真集をすでに4冊買いました。写真も文章もさりげなく自然で気に入りました。

IMGP7011.jpg

今日のテレビを見ていたら、
「猫に対してはまったく感情が動かない。道端の空き缶を見るのと同じ」
とある女性お笑い芸人さんが話していました。
世の中にはそういう人も少なくないでしょうね。
生きた猫に感情が動かない人が猫写真に関心をもてるわけがありません。ですから、猫写真は、猫好きオンリー、見る人を限定する写真にならざるを得ません。猫が好きかどうかで、天国と地獄の違いがでる写真ですね、猫写真は。
ま、いまのところ書店には猫雑誌がならんでいるし、猫の写真集も売れているようなので、野良猫も猫好きボランティアの手でそれなりに生活して行けるでしょう。

IMGP7060.jpg

IMGP7099.jpg

猫に無関心な人へ。
猫は生き物であって空き缶ではないので、蹴飛ばしたりしないようにお願いしますね。


今宵のYouTubeはふたたびビリー・ホリディ。
曲は極めつけの「奇妙な果実」。黒人差別が日常茶飯だったころの歌です。奇妙な果実とは、リンチで木に吊された黒人の死体がぶらさがっている光景の事です。

南部の木には奇妙な果実がなる。
---
---
南部の風に揺らいでいる黒い死体。

---
---

奇妙で悲惨な果実。


strange fruit billie holiday



IMGP6900.jpg
K10D PENTAX-A 70-200mm F4.0 このレンズはテレマクロで45cmまで近づける。

路地で猫を撮っていると明るいレンズが必須だと思えてくる。
路地は昼間でも薄暗いし、猫は動くのでなるだけシャッタースピードを稼ぎたい。しかし、下町の路地裏を大きなレンズをつけたカメラを持って歩くのは目立つし、似合わない。明るくてそれでいてコンパクトなレンズが理想だが、相反する条件なので実現は難しい。レンズの選択が猫撮影では重要な判断になってくる。

今は、Tamron28-75mm f2.8を中心に使っている。APS-CサイズのK10Dでは約52-113mm相当になる。たいていはこれ1本で間に合っている。しかし、理想的なレンズラインアップの構築を考えると、広角と望遠両域をもう少し広げたい。
そこで、今考えているレンズが、広角側では、Tamron17-50mm f2.8、望遠側が、Sigma50-150mm f2.8だ。お気づきのように、すべてf値が2.8通しだ。このラインアップで約26mm-225mmがf2.8通しで実現することになる。個人的にはこれで十分だ。

しかし、このラインアップには問題がふたつあって、ひとつは、広角側はこれでいいが、望遠側のSigma50-150mmレンズがでかすぎること。もう一つは両方のレンズともペンタックス・マウントがいまだに発売されていないことだ。発売予定日も発表されていないレンズを待つのはつらい。猫も待ってくれない。子猫は毎週成長している。数ヶ月で大人になってしまうのだ。
そこで、とりあえず必要な望遠側を古いマニュアル・レンズの中から探している。現行のAF望遠ズームはどうしても大きくなるしf値が暗い。普及版だとf3.5-5.6が普通だ。広角側の3.5はいいとしても、望遠側の5.6は暗すぎる。焦点距離でf値が変化するのも使いにくい。


IMGP6955.jpg


さて、話は少し飛ぶが、ここでペンタックスの旧式マニュアル・レンズについて概観しておきたい。自分の備忘のためだが、K100DのユーザーやK10Dの購入を考えている人にも少しは役に立つかも知れない。
マニュアル・レンズといっても、ペンタックスにはM42マウントもあるが、ここではKマウントだけに限定して整理しておきたい。
そのKマウントにも3種類のシリーズが存在する。SMCペンタックス、SMCペンタックスM、SMCペンタックスAシリーズである。
Kマウント最初期のSMCペンタックスは、M42マウントのSMCタクマーと比べてマウント以外はあまり変わらない。Kマウントが特長を発揮するのは、1年後に発売されたペンタックスMシリーズからである。このMシリーズは、オリンパスOMに対抗して開発されたPENTAX MX、MEと同時に発売されたコンパクトなレンズで、SMCペンタックスが52mmのフィルター径だったのに比べこちらは49mmとなり、レンズ設計も見直され、小型軽量化が図られている。しかし、Mシリーズも絞り優先AEのみでレンズとカメラの連動機構についての大きな改善はない。

このMレンズをK10Dで使うと、グリーンボタンで適正露出を得ることになる。露出補正が必要な時は、いったん適正露出にしたあと、レンズ側の絞りか、ボディ側のダイヤルでシャッター速度を変えることになる。この適正露出だが、1段程度オーバーになることが多いようだ。

ペンタックスマニュアル・レンズの最終形であるAシリーズになって、プログラムAEとシャッター優先AEが可能になった。このAシリーズはPENTAX SUPER A用に開発されたレンズである。このAレンズならK10Dで使用しても、フォーカスを手動で合わせるだけで後は現行のAFレンズとなんら違いのないAEが可能だ。(ただし、シャッターボタン半押しでのAEロックができないので、AEロックボタンを使うことになる。)
さて、それではそのAシリーズレンズの在庫状況だが、残念なことに玉数は多いとは言えないようだ。それに価格も決して安くない。Mシリーズなら入手も価格もずっと求めやすくなるのだが。




ここで、個人的な話にもどるが、わたしは、望遠といってもAPS-Cサイズで200mmあれば十分だから、フルサイズならテレ側で135mmあればいい。135mmで明るいレンズが 実はAシリーズにはある。
SMCペンタックスA ★135mmf1.8と、SMCペンタックスA135mmf2.8である。135mmf1.8はスターレンズであり理想的だが、中古価格でなんと18万円もする。発売時価格が87000円だから2倍以上だ。いくらレア物とはいえこれは高すぎて手が出ないし、出すべきでもないと思う。135mmf2.8の方の中古価格は知らない。出物が見つからないのだ。と言うことはたぶん相当高いだろうと予想できる。
なので、この2本はあきらめて、今狙っているのは、SMCペンタックスA 35-105mmf3.5と、SMCペンタックスA 28-135mmf4.0だ。

TamronやSigmaがペンタックス・マウントの発売を当分してくれないようなら、ひとまずこちらの路線に進むしかないと思っているのだが…
猫撮りレンズのラインアップ構築にはもうしばらく試行錯誤が続きそうだ。