村上本らしいポップな装幀。
なんだかなあ。オレに
やらせてみろよベイビー。
ハードボイルド小説の古典・レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ』が村上春樹の新訳で3月8日に出版されるらしい。
週刊誌で今日知ったばかりだが、ウエブで検索してみると数え切れないほどの関連サイトがヒットした。『ミステリー・マガジン』や『AERA』でも特集されている。たかが、と言っては何だが、たかが新訳ぐらいでこれだけ話題になるとはね。さすがはノーベル文学賞候補作家である。


まずは『長いお別れ』の中の次の文章を読んでもらいたい。

「翌朝、私は昨夜の思いがけない報酬のためにいつもより寝過ごした。コーヒーを一杯よけいに飲み、タバコを一本よけいに吸い、カナディアン・ベイコンを一切れよけいに食べ、もう電気剃刀を使うのはよそうと三百回目の誓いを立てた。」

あまり意味はないが、こういう文章がチャンドラーを読む楽しみのひとつだ。ところで、これは清水俊二訳である。

「へー、清水俊二って村上春樹に文章が似てるね。」

と感じたハルキストはいないだろうね。
まさか、いくら清水を知らない若い人でもそんな勘違いはしないと思うが、それでも心配なので念を押しておきたい。清水俊二の初訳は1958年である。村上春樹は1948年生まれだから、彼が10歳の時に清水訳はすでに世に出ているのだ。似ていると言うなら、村上春樹が清水俊二に似ているのである。

清水訳は評価も高く広く親しまれてきたが、一方で、彼の訳は原文の一部を省略しているうえ、意訳の多いことが時には否定的に指摘されてきた。村上は清水の訳を、細部を訳さない「古き良き時代ののんびりとした翻訳」とし、自分は原文を忠実に翻訳した「完訳版」を目指したと言っている。

この姿勢は間違っていないだろうが、そのことが村上らしさを減じることにならないかと少し心配している。『ミステリー・マガジン』に一部掲載された訳を見た限りでは、清水訳に比べて優れているようには思えなかった。少なくとも清水訳より分厚い本になることだけは確実だが。

猫好きのドランク Raymond Chandler
妻Cissyは彼より18歳年上だった。
妻の体調が悪いときは、家事を
チャンドラー自身がこなした。
マーロウが家事に詳しいのはその
ためである。
村上春樹がチャンドラーを訳すと知ったとき、まず気になったのが一人称のことだった。マーロウは自分のことをどう呼ぶのか?
私? ぼく、おれ、自分?
「ぼく」にするのではないかと心配したのだ。
『大いなる眠り』で初めて読者の前に登場してきたマーロウは確か35歳だったと思う。いくらなんでも「ぼく」ではまずかろう。ウエブを見ると同じ心配をしている人たちが何人もいた。困ったことにそういう心配をさせるのが村上春樹なのだ。しかし、幸いにも「私」になっていた。ホッ。

ストーリーよりもセリフの魅力が売りのチャンドラー作品は彼が訳すのに向いていると思う。しかし、(わたしもその一人だが)、チャンドラー=マーロウの熱狂的ファンは村上訳に期待する一方で彼を試そうともしている。

I suppose it's a bit too early for a gimlet.

To say goodbye is to die a little.



すでに有名になっているこれらのセリフなどを彼がどう訳すか虎視眈々と待っているのだ。
特に、

To say goodbye is to die a little.

「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」(清水訳)

『長いお別れ』の肝とも言えるこのセリフがわたしにはピンとこなかった。意味がいまひとつしっくりこなかったのだ。
コアなファンの間ではこの訳文と意味が今も論議されていて、誤訳と断定している人もいる。したがって、村上は火中の栗を拾おうとしているとも言える。
果たして彼はどのように訳すのだろう。チャンドリアンは少しいじわるな興味で村上の新訳を待っている。




横浜 寿町 NIKON F100 Nikkor50mm F1.4

冬とは、東京では12月・1月・2月の三ヶ月間を指すそうです。
したがって、3月になりましたから、今年の冬は一度も雪が降らなかった…、と過去形で言えるわけです。暖冬というより、この先の地球環境が心配になってくるぐらいの異常気象です。今、部屋の窓を開けて、Tシャツ1枚だけでパソコンに向かっています。ちょと寒いですが(笑)

20070301120040.jpg
Nikon F100 Tamron 28-300mm

あるサイトで見つけた役立ち情報。
APS-Cサイズのデジタルカメラはイメージセンサーが小さいので、広角レンズに中望遠レンズ用の深いフードを付けてもケラれない。
確かに広角レンズのフードは素人目にも非常に浅いので、これで本当に効果があるのかと疑っている人は多いと思います。
手持ちのフードで試してみたらいかが。わたしはまだ試していませんが(笑)

20070301120306.jpg
Nikon F100 Tamron 28-300mm

K10DにPENTAX-Mや、PENTAX-Aのマニュアルレンズを装着して試写してますが、色の滲みが激しくてとても使えないですね。といっても、これらのレンズが悪いわけではなく、単にデジタルには向かないということでなんでしょう。ずいぶん揃えてしまったので、ちょっと残念。フィルム・カメラで使うしかありません。

タムロンに預けておいたレンズが明日戻ってきます。電話の話では、
特に問題なし。できる限りピント調整し、清掃しておきました。
との返事。
清掃も何も買ったばかりの新品なんだけど…。
ま、そんなことだろうと思っていたので別に落胆もしません。
最近、なんだか良いことがないなあ…。ちょっと落ち込み気味。