「マックの店長は「管理監督者」にあたらず」
この判決のもつ意義はとてつもなく大きい。
デジタル日雇い派遣をはじめとする全国のプレカリアートにとっても希望の光になったことだろう。
日本マクドナルド側が控訴するのは間違いないと思うが、原告の店長さんには最後まで頑張って欲しい。
今後に注目していきたい。
最近、本を読む前(買う前)に奥付の日付を見るくせがついた。
初版発行がインターネットの普及以前か以後か、9.11の同時多発テロ以前か以後か、小泉政権発足の以前か以後か――を確認するためである。以前と以後で私たちの意識や生活が大きく変わったと思うからだ。

このブログも、最近は新自由主義とか年金問題とか大阪府知事選とか、いっぱし政治がらみのエントリーをアップしているが、元がノンポリなので、○○主義などという立派なイデオロギーをふまえて発言しているわけではなく、自分では右だとも左だとも思っていない。確固とした支持政党もない。単に言いたいことがあって書いているにすぎず、例え政治がらみのエントリーであっても、必ずしも政治イシューと意識して書いているわけではない。

しかし、エントリーが政治がらみだと認識されると、どうしても、○○主義者とか、右か左か保守か革新か自民か民社かという風に、政治地図上に強引に分類されてしまいがちだ。しかし、これは困ったことだと以前から思っていて、できれば、政治というワクにはめられずにもっと自由にしゃべらしてもらいたい。無所属の個人が勝手に発言しているだけなんだから――

そんなことをぐちっていたら、以前にもとりあげたことのある現代思想家の東浩紀氏のブログ「渦状言論」で同じような趣旨(だと勝手に思っている)のエントリーを見つけた。さすがにインテリ学者のエントリーは当ブログと違って、議論が高級で説得力がある。
関心のある方は覗いてみてください。

大阪府知事選挙
蓋を開けてみると、橋下氏のダブルスコアでの大勝だった。
正直なところ、熊谷氏を応援していた私にとっても、テレビでの熊谷氏の印象は決して良いものではなかった。声や表情に元気がない、積極性が足りない、発言の内容がわかりにくい、口下手、演説下手――
浮世離れしたアカデミズムの住人、といった印象が強く、ひどい財政状態にある大阪に大なたをふるえる人物としては不安があった。
一方、橋下氏は、若さに溢れていて力強く、演説も上手でわかりやすかった。もしあらかじめ彼に関する予備知識を持たず、選挙中の言動だけに限ってみれば、橋下氏を否定する材料は見あたらなかった。
熊谷氏の惨敗は単に準備不足や、知名度不足だけでは説明しきれないと思う。個人としての魅力が不足していたと言わざるをえない。民主党が本気で支えていなかったという噂もあるので、本人ばかり責めるのもどうかと思うが。

当選した橋下氏と笑顔で握手する大阪のおばさんをテレビで見た。
しかし、大阪は新自由主義の嵐がこれまでに増して吹き荒れて、おばさんの笑顔は近い将来凍り付くだろう、とうのが私の見方である。

今回の結果は、良くも悪くも劇的に変わらない限り大阪に未来はない、と感じた府民の意思表示だったと思う。橋下候補に一票を投じた府民は、彼の今後の政治活動にも責任を感じて欲しい。
私は、政党やイデオロギーで熊谷氏を支持したわけではないから、橋下府知事で大阪府民の生活が良くなるなら橋下氏が再選されてもけっこうである。しばらく静観することにしよう。


  橋下  徹  無新  1.832.857

  熊谷 貞俊  無新    999.082

  梅田 章二  無新    518.563