2008.02.16
谷中へ

NIKON F100 nikkor35mm F2.0 AGFA VISTA100
よく晴れて風もなく穏やかな天気だったので、久しぶりに谷中へ出かけた。
千駄木駅で降りて、いつものようによみせ通りの谷中珈琲店に立ち寄る。紙カップに入れてもらった珈琲を飲みながら、ゆるゆると谷中銀座を通り抜ける。土曜日にしては人出が少なかった。
「夕焼けだんだん」では、いつも猫たちがいる場所はマンションの新築工事が進行中で、猫たちの姿がなかった。工事のせいで追いやられたようだ。どこへ行ったのだろう、行く先などあるはずもないのに。

やあ、また会ったね。君の鼻の周りの斑点は一度見たら決して忘れないよ。でも、これ以上近づけないんだね。
谷中霊園も人通りが少なかったので落ち着いて歩くことができた。谷中霊園は掃除が行き届いていてゴミひとつ落ちてない。気持ちの良い場所だ。日陰の路にこの間の雪が残っていた。踏みしめるとバリバリと音がした。昼過ぎの時間帯のせいか、いつもの猫たちに出会えない。しかたなく、縁石にしばらく腰掛けて待つことにした。
寒くもなく風もないので、そのうち眠気を誘われるような良い気分になった。人のいない墓地は静かだ。死者はおしゃべりをしないのでいい。
しばらく目を閉じていると急に風がたち、卒塔婆がカタカタと音をたてた。墓地でうたた寝するのは問題があるような気がしたので、立ち上がり、あたりを散策する。久しぶりのせいか、墓石の配置が変わったように感じた。そんなわけがないので人間の記憶なんていいかげんだなと思う。

やっと猫たちに会えたので、挨拶代わりに写真を撮る。今日はNIKON F100に35mmの単焦点レンズのみ。
エサを忘れてごめんと謝ると、
「まあ、いいけど、次はちゃんと頼むよ。」
と猫が言った(気がした)。

帰り道でもう一度谷中珈琲店に立ち寄る。豆の焙煎を頼んでいたのでそれを受け取るためだ。やなか銀座はイベントが開催中で、いつの間にか人でいっぱいになっていた。


空を見上げると、相変わらずよく晴れていた。風が出てきたのでマフラーを首に巻きつけて、千駄木駅に向かった。
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