今夜10時、NHKスペシャル 「名ばかり管理職」
あなたが管理職でも、管理職でなくても、会社勤めでなくても、ニートでなくても、ワーキングプアーでなくても、是非ぜひ見ましょう!

仕事をしながらテレビの音声だけを聞いていたら、妙な声が聞こえてきて、なんだか落ち着かない気分になった。音声は静かな女性の声で、ささやくような声音だった。どうやらお詫びの告知をしているようであった。

「お客さまへ大変なご迷惑、ご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。」

などと言っている。
それがなぜ奇妙に聞こえたかというと、人は謝るときにささやくようなしゃべりかたはしないからだ。謝るときはいつもより明瞭に発音し、声に力をいれるのがむしろ普通なのに、このテレビの女性の声はいわゆる猫なで声なのだ。まるでベッドで耳元に甘くささやくようなしゃべり方なのである(そんな風に甘くささやかれた経験はないが…)。それが奇妙に感じた理由だとわかった。

いったんそのことに気がつくと、瞬間湯沸かし器事故のお詫びや、ストーブの欠陥のお詫びや、銀行のATM一時停止のお詫びなども同じようなしゃべり方をしていることがわかった。やがてこの同じお詫びを聞くたびに不愉快に感じるようになった。なぜこんなしゃべり方をするのだろうか。甘くささやくしゃべり方や猫なで声が丁寧で誠意を感じさせると思っているとしたら大間違いである。こんな不自然なしゃべり方に誠意などまったく感じない。気持ちが悪いだけである。
本当に謝るな気があるなら、もっと普通の声で普通に謝ってみたらどうか。