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「人間と話すのって、いいね」
加藤智大が携帯サイトに書き込んだこの文章に胸を打たれた。
彼の孤独の深さが凝縮されている。
この文章の3分前に彼は、
「店員さん、いい人だった」
とも書いている。
「人間と話すのって、いいね」というのは、彼がナイフを購入した店の店員と交わした会話のことだった。このときの様子が店の防犯カメラに記録されていて、加藤は本当にうれしそうに話しており終始笑顔のままだった。
彼が「いいね」と感じた会話が、家族でも恋人でも友人でも仕事や趣味の仲間でもなく、ゆきずりの女店員との一瞬の会話であったことに彼の深い孤独と社会との断絶が垣間見える。理不尽な無差別殺人者であるにもかかわらず、ネット住民の多くが同情的なのは、彼の抱えていた孤独を自分の孤独として共鳴しているからではないか。
私もその一人かもしれない。