2008.10.02
松下からパナソニックへ【追記あり】

松下電器産業がパナソニックに社名を変更した。
これまで松下、ナショナルだったグループ企業もパナソニックに統一される。1935年から続いてきた社名が消えることになる。
社名変更と聞いて、こんなエピソードをどこかで読んだのを思い出した。
パナソニックに社名変更する企画は松下幸之助が生きている頃から持ち上がっていた。当時病床にあった幸之助を会社の幹部が訪れて社名変更の相談をもちかけてみると、幸之助の顔が見る見るうちに憤怒の表情にかわった。それを見てとても変更は無理だと判断した幹部は逃げるように病室を去った――という話だ。社名変更は幸之助の存命中は不可能だったし、死後も家族の同意が必要だったに違いない。
ナショナルという社名には個人的な古い思い出がある。
小学生だったか中学になっていたか記憶が曖昧だが、学校へ行くため家をでて近所の酒屋の前を通りかかると決まってラジオからナショナルのコマーシャルソングが流れてきた。
「あっかるういなっしょなーる、
あっかるういなっしょなーる、
ラジオ、テレビ、
なーんでもなっしょーなーるー」
というやつだ。登校途中でこの曲を毎日のように聞いた。毎日同じ時刻に家を出ていたからだ。
それだけの話でしかないのだが、わたしの心の中でこのナショナルのコマーシャルソングはなんだかのんびりした平和な時代として思い出されるのだ。日本は高度成長へとまっしぐらだったが、まだ公害も問題になっておらず、貧しいながらも将来は明るいように思えた時代だった。わたしもまだ不安も恐れも知らないイノセントな田舎の少年だった。
「あっかるーいなっしょなーる、あっかるーいなっしょなーる…」
人は去り、時代は変わるが、この曲は思い出と共にわたしの頭の中に刷り込まれている。
追記
「なかのひと」に松下電器産業さんのお名前があったので付け加えます。
「ナショナル」には上に書いたような「刷り込み」がありますが、パナソニックには何も感じません。グローバル資本主義の時代ですから、マーケティング的にナショナルではまずいのはわかりますが、合理性だけで社名を変えるのは問題があるように思います。
さらに追記
松下電器産業さんは、このナショナルの記事でお越しになったとばかり思っていましたが、1年半前から当ブログをひいきにして頂いていることを思い出しました。それもトップ3に入る大のごひいき筋でした。どうもいつもありがとうございます。
ところで、マイクロフォーサーズはもっと大胆なボディ・デザインでお願いします^^
60's松下CM4種
たかが家庭用電気器具が「三種の神器」などとおおげさな言い方をされた時代でした。三種の神器とは、テレビ、洗濯機、冷蔵庫――
当時の冷蔵庫のコマーシャルはシンプルそのものですね。
「たくさん入ってよく冷えます」
うん、知りたいことはこれで十分ではないか。
すがすがしいばかりの名コピーである。コピーライターを必要としない時代だった。
テレビ「嵯峨」は家にありました。
古い記憶の中で母はたらいと洗濯板を使って洗濯をしていました。それは子どもの目にも大変な重労働だと映りました。
冷蔵庫は氷をいれるタイプのやつでした。「三丁目の夕日」のように“氷屋さん”が氷を配達してきて、目の前で巨大な氷をのこぎりでシャキシャキと切る光景をよく憶えています。電気洗濯機は家庭の主婦を重労働から救いましたが、三種の神器には電気釜も加えるべきですね。
やはり古い記憶の中に、炊飯風景があります。
三和土(たたき)の土間(どま)に竈(かまど)があり、お釜(かま)と薪(たきぎ)でごはんを炊いていました。寒い冬の夕方、遊び疲れて帰ってきた子どものわたしはこの竈の前に座って、パチパチとはじける焚きつけの音を聞きながら、かじかんだ手が徐々にゆるんで行くのを感じていました。それは幸福な記憶のひとつです。(←いったいいつの時代?)
うーん、この文章、若い人にイメージできるかなあ。
三和土、土間、竈、釜、焚きつけ…わかりますか?^^ 見たことのない人はウィキペディアでイメージ検索してください。
昭和30年代を語るのは一種の貧乏自慢ですね。話出すととまりません^^
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