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草逮捕。日本はアルカポネの禁酒法時代なのか?




草の逮捕と家宅捜索、送検はどう考えてもおかしいと思うので何度でも書く。


草さんが処分保留になり謝罪会見を開いたことで一件落着となったように見える。だが私にとっては全然落着していない。もともと私がこの “事件” をフォローしてきたのは、タレントの破廉恥行為を問題にしたいからではなく、この “事件” に権力とマスメディアと人権の問題が際だった形で浮き彫りになっていると思うからである。

わかりやすくするために問題を三つに分けて考えてみたい。
1)草剛が公園でフルチンになって騒いだ問題
2)その草を逮捕、家宅捜索、送検した警察、取り調べて結局処分保留にした検察の問題
3)警察・検察のサポーターと化して、タレントの微罪をトップニュースで映像を流し大騒ぎしたマスメディアの問題

この三つである。

1のフルチンは言うまでもなく非常識で迷惑な問題行動である。草は大金が動く立場にある人気タレントであり、30歳を超えた大人でもある。酔って公園でフルチンになって騒ぐ行為は社会的常識にも責任感の自覚にも欠けており議論の余地なく問題である。だから今朝の読売新聞の記事が伝えるように、「草さんの行為が、社会人としての常識を逸脱していたことは間違いないだろう。」と私も思う。

社会常識を逸脱したむくいとして、草はコマーシャルや他の仕事を失い謹慎処分となって職場を追われた。公園でフルチンなって騒いだ行為の代償としては十分すぎる制裁を科されたわけだから、1番の「フルチンになった騒いだ行為」ついては本人および関係者の間で自浄作用が働いたと考えてこれで一件落着としていいはずだ。

SANKEI-p4.jpg

次に2番目である。
読売新聞の記事は、「(だから草の)逮捕は不可避」だったと続けている。記者は逮捕が正当であり不可避と書いたのだから、起訴して彼の責任を最後まで追及しろと主張するのが筋だろう。

しかし家宅捜査までしておいて結果は処分保留となった。処分保留といえば聞こえがいいが、要は裁判に持ち込んでも勝ち目がないと判断した検察が起訴をあきらめたということだ。つまり、公然わいせつ罪での逮捕は間違っていたということになるのだ。処分保留という言葉はそれをごまかすための検察の不遜な造語でしかない。

処分保留などという言葉にまどわされてはならない。起訴できなかった以上、無罪である。無罪の草を世間のさらしものにしたことになるから、謝罪会見を開くべきなのは警察と検察の方なのである。
家宅捜索には裁判所の令状が必要だが、令状は出されたのか。令状のないままの捜索だったのか。出されたのなら嫌疑は何だったのか。それも会見ではっきりさせてもらいたい。その上で、あなたの行為には問題があったが、公然わいせつ罪での逮捕、家宅捜索、送検は行き過ぎでした。ごめんなさい草さんと謝るべきである。

そもそも処分保留などと検察官がえらそうに言えるのは、起訴できるのは検察官のみという「起訴独占主義」が日本にあるからである。起訴するもしないのもオレたち検察官様の胸三寸であり、今回は大目に見てやろうという思い上がりが背景にあっての「処分保留」なのである。
この起訴独占主義があるかぎり検察官は大物政治家の悪質な汚職をわざと見逃したり(例えば西松建設事件の自民党政治家)、取るに足りない微罪を大げさに取り上げたり(大久保秘書は今も長期勾留されている)、なんでもやりたい放題なのである。このこと自体がこれまでも問題とされてきたのだが、今回はあまりにもやり方が荒っぽいのでそれが国民にもわかりやすい形で見えてきたことはよかったと思う。

草のオチンチンの開陳など笑い話のたぐいでしかない。そんなものを問題にして記事を書いているわけではない。最初から危惧している問題は、権力の暴走とそれに翻弄される人権の問題である。
警察と検察が荒っぽい捜査を行いいちタレントをさらしものにしたあげく、処分保留というふざけた形で幕引きしようとしていることが問題なのである。この2番目の問題は決して一件落着などしていないのである。

Image263.jpg

そして3番目の問題。
マスメディアはタレントの微罪を天下の一大事とばかりトップニュースで大々的に報道した。そして、NHKは前日まで「容疑者」と呼んで犯罪者あつかいだった草を、翌日には草薙さんと呼び方を豹変させた。自分たちの判断でそうしたわけではなく、検察の顔色をうかがった結果であることは明白だ。送検される草の顔をアップでテレビカメラがとらえることができたところにも警察・検察とメディアのズブズブの関係が透けて見える。権力の監視がメディアの社会的責務なのに、逆に権力におもねることを恥じようともしないのが日本のマスメディアである。今回の権力とマスメディアのこの関係は、西松建設事件の大久保秘書逮捕とよく似た構図を示していて、この国の民主主義が危機的状況にあることをあぶり出している。これこそが我々に突きつけられている最大の問題なのである。

結局2番と3番の問題の解決は政権交代にしか期待できそうにないというのがこの国の現状である。

長い文章を最後まで読んでもらって感謝である。
頭にくる連中が多くて、1200字でまとめたいという私の年頭の希望はどうやら今後も守れそうにない。

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2014.01.30 21:11 | 投資一族のブログ
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Comment

お尻スリスリ | URL | 2009.04.26 03:17
トラバさせていただいたのでコメントもついでに。
私もこの件についてはかなり乱暴な話だと疑問に思っています。企業のCMや地デジキャラクター等、タレントとはいえ「責任」あるポジションにある人間故、行動にも自覚してもらいたい云々の論調がありますが、少々はめを外しただけでしょう。それを一斉にCMその他から締め出すというのは、臭いものには蓋・事なかれ主義の極みです。1社くらい鷹揚に見る広告主が居てもいい位ですね。家宅捜索ってのも横暴過ぎる。かなり酔って悪態付いたからって、クスリの疑いってのもかなり強引。
それにつけても、ハトヤマの一言といい、検察の横暴さといい、あらゆる面で一度政権交代してリセットすべき時期に来ている、そんな部分を象徴している様な出来事でした。
うっしー | URL | 2009.04.26 08:17 | Edit
学生時代であれば(成人であっても)逮捕されることはない(迷惑、という理由
で通報され、留置はされるかもしれませんが)微罪で、家宅捜索まで行った
理由は、未だに判然としません。大酒飲んで裸で踊っただけなのに、なぜ
家宅捜索されるのか?普段マスコミに露出している彼の落ち着いた態度と、
目の前で騒いでいた彼とのギャップ故、酒だけであんなに騒いでいるとは
思えなかった…なんて言い訳するのは止めて欲しいですね。
土佐の酔鯨 | URL | 2009.04.26 09:05 | Edit
お尻スリスリさん、
うっしーさん、
政権交代が現実味をおびてきたことで、権力機構内部に何かの異変がおきているのではないかと思っています。
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