カウンター
[PR] ポイントサイト

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

福島第一原発のカタストロフ:南米の麻薬王と日本の核マフィア

福島第一原発のカタストロフはもはや避けられないというのが私の予測です。楽観的に考えても東京都民はこれから何年も放射能を気にしながら生きていくことになります。悲観論に傾けば東京に済むこともできなくなると思います。関西だから大丈夫というのもかなり呑気すぎる考えです。原発は日本中にあり、いつ同じ事故が起こるかわかりません。逃げることはできないのです。
ここで、これまでの原発事故の私なりの「まとめ」のようなものを書いておきます。かなりの長文ですが時間のあるときに読んでいただければ幸いです。

ビキニ核実験

冷戦下の1953年、水爆実験でソ連にリードされて危機感をもったアメリカは共産圏に対抗するため「西側核クラブ」を構想しました。極東における反共の砦である日本も仲間に取り込む必要がありましたが、日本人のもつ強い核アレルギーが障害でした。そこでアメリカは核の平和利用(原発)を口実に正力松太郎に近づき、日本人の核アレルギーを取り除く洗脳計画を開始しました。その際洗脳の武器となったのが正力が君臨する読売新聞社とテレビ局(日本テレビ放送網)のメディアでした。当時は力道山のプロレスの最盛期でした。インテリには新聞のもつ社会的影響力が、庶民にはテレビの娯楽番組が世論形成に大きな力を発揮しました。そして正力の努力が奏功して原発は国策として推進されることになったのです。

核アレルギーの強い日本で国策として原発を推進するために、国と電気事業者は「PA(パブリック・アクセプタンス)戦略」と呼ばれる国民の洗脳活動に力を注ぐことになりました。

その三本柱が
①電気事業連合会のメディア包囲
②小学校・中学校・高校での原発是認教育
③著名人を起用したパブリシティ

でした。
内橋克人「原発安全神話はいかに作られたか」音声(約10分)

長い時間をかけて、メディア、アカデミズム、芸能界…さまざまな分野で原発推進のオピニオンリーダーが育成されてきました。
sennou.jpg

これは原子力ポスターコンクールの受賞作です。PA戦略はこうした形で小さな子供にも「原発の安全神話」を摺りこんできたのです。第17回原子力ポスターコンクール

こども

こちらには「福島の原子力」という短編映画(動画27分)があります。1960年代後半に制作され劇場で上映された記録映画で、原発の仕組みや安全性、地域振興など、安全で地域の振興に貢献する夢の原発の姿が説明されています。昔は劇場映画までPAに利用されていたのです。

大地震02

東電は今回の事故は想定外の大地震・大津波だったからしかたなかったといった発言をしていますがそれはウソです。全ては想定内でした。この点についてはTwitterの連続ツイートを流用します。

【連続ツイート】(3月29日)
想定外はウソである。全ては想定内だった
①:地震のような「通常震災」に原発災害が併発すれば原発震災となり事故処理や住民の放射能からの避難も極度に困難になる。『原発震災』~破滅を避けるために~石橋克彦(1997年)

②:つまり大地震によって通常震災と原発災害が複合する”原発震災”が発生し、しかも地震動を感じない遠方にまで何世代にも渡って深刻な被害を及ぼすのである。膨大な人々が二度と自宅に戻れず国土の片隅で癌と遺伝子障害に怯えながら暮らすという未来図も決して大げさではない。

③無数の故障の可能性が同時多発することだろう。特にある事故とそのバックアップ機能の事故の同時発生、例えば外部電源が止まりディーゼル発電機が動かずバッテリーも機能しない事態がおこりかねない。したがって想定外の対処を迫られるが対処しきれなくて一挙に大事故に発展するおそれが強い。

④:したがってこれからの地震防災論や震災対策は「原発震災」を抜きにしては考えられない。防災基本計画から地域防災計画や民間の対策にいたるまで全国規模で原発震災を具体的に想定したものに早急に改めるべきである。現状は東海地震対策でさえ浜岡原発の事故を考慮していない。

⑤:原子力開発最盛期以降の20~30年間に日本列島の地震発生様式の理解を深めた地震科学が原発の間近で大地震はおこらないという楽観論を否定し「原発震災」による破壊を避けるための具体策の必要性を示しているのである。

⑥:原発がなければ電気が足りないといわれているが電力事業の規制緩和をいっそう進めゴミ焼却所や自然エネルギーを有効に使えば適正な電力を供給できる。電力需要の増加を当然のこととしてそれを原発の増設でまかなうというやり方は持続可能な人間活動が求められる今、もはや通用しない。

石橋克彦著「原発震災──破滅を避けるために」
(pdf)『科学』1997年10月号

未来にタイムトラベルして今回の原発事故を見てきたような内容となっています。以前から何度も警鐘を鳴らしていた専門家は石橋氏だけではありませんでした。しかし電事連はそうした声を無視してきたのです。

795434_20110402141948.jpg

原発は「トイレのないマンション」によく例えられます。「使用済み核燃料プール」という言葉をニュースで何度も聞いたと思いますが、使い終わってゴミとなった使用済み燃料を処分する場所がないのです。それでしかたなく原発の建屋の中にプールを作ってそこに一時的に溜め込んできたのです。福島第一原発には6基の使用済み燃料プールとは別に、約6400本ものそうした使用済み燃料を貯蔵した共用プールがあり、津波で冷却装置が故障したまま水温や水位の変化を把握できなくなっていることがわかっています。その後どうなったのか報道がないので不明です。恐ろしい話です。

201103_21_75_c0139575_2363962.jpg

最近、電事連が東大に5億円もの多額の寄付をしたことが問題になりました。今回の原発事故以降NHKに「専門家」として登場しさかんに放射能は危険ではないと「安全デマ」を吹聴している大学の教授たちも「PA戦略」が産み落とした御用学者たちです。電事連の広告収入をあてにする民放各社も原発批判に及び腰です。原発や東電を厳しく批判している一部のジャーナリストは番組を降ろされています。ジャーナリストの鎌田慧氏は電気事業連合会などのこうしたメディア包囲を「言論買収」と呼んで批判しています。買収されたオピニオンリーダーたちが全国放送のNHKや民放各局で国民に向かって毎日のように「安全デマ」を吹き込んでいるわけです。(原発が爆発した頃、東電の勝俣恒久会長はジャーナリストのOBたちを引き連れて中国を旅行していました。東電の会長がなぜジャーナリストたちと親しく交流する必要があるのでしょうか。今ならその答えは明らかです)。

NISHIYAMA_20110402114433.jpg原子力保安院の審議官は素人
経産省の原子力安全・保安院は、本来原発の安全性をチェックすべき立場です。しかし、2002年に東電の原子炉データに改竄があるとの内部告発を受けたとき、保安院はあろうことか東電に告発内容と告発者の氏名を伝えました。原発の安全性を審査する立場の行政側も原発推進のお仲間だったのです。(テレビで保安院のスポークスマンとしてお馴染みになった西山英彦審議官は、事故前までは「TPP」を担当していた経産省の役人で原子力や原発は素人です。私たちは素人のブリーフィングを聞かされているわけです)。

scarface.jpg南米の麻薬王と日本の核マフィア
ハリウッドのマフィア映画を観ているとギャングの取引相手にコロンビアなど南米の麻薬組織が登場することがあります。この麻薬組織はマンパワーでも資金面でも政府の力を凌ぎ、麻薬の汚れた金で国会議員も買収し、麻薬王が事実上国家を支配しているという話が出てきます。子供のためのスポーツ施設を作ったり福祉の面でも麻薬組織が政府以上に貢献していたりする場面は、原発の立地地方に潤沢な資金(電源三法交付金)をばらまいて地元住民や地方自治体の頭を抑えこんでいる日本の現状と重なって見えます。
元福島県知事の佐藤栄佐久氏は「(原発を)増設してもらい交付金を増やさないと自治体財源が回らない」しかし「商工業も原発頼み。イメージダウンで農業も期待できなくなる。原発で地域振興はできない。手を出すと止められない麻薬中毒患者のようになる」と知事時代の苦しかった心情を吐露しています。

6o7io_20110402114806.jpg「安全デマ」を垂れ流すメディア
小さな子供のころから原発の安全神話を刷り込まれ、大人になってもメディアで東大のえらい先生たちまでが口を揃えて安全神話を繰り返す国に私たちは住んでいます。文字通り包囲されて出口がない状態です。
国が傾きかねないほどの過酷な大事故を起した今でも彼らの態度は変わっていません。それどころか「安全神話」の崩壊に危機感を持った東京電力や電事連、原子力安全委員会、原子力安全保安院(行政)らは巻き返しを図るため結束して「安全デマ」を垂れ流しています。
枝野長官も「ただちに健康に被害はない」と繰り返すのばかりで正しい情報を伝えていません。そしてこうした事実を新聞・テレビしか見ない国民の多くは気づかないでいるという現実があります。日本は先進国ということになっていますが、麻薬王に支配されたどこかの国とどれほどの違いがあるというのでしょうか。実際は麻薬以上に恐ろしい核=放射能を手にした「核マフィア」が日本を支配しているのです。

枝野

本当に絶望的になりますが、暗くなってばかりでもしかたないので、
最後にこんなブラック・ジョークをひとつ――

「大丈夫?」というと

「大丈夫」っていう

「漏れてない?」というと

「漏れてない」っていう

「安全?」っていうと

「安全」って答える。

そしてあとで怖くなって

「でも本当はちょっと漏れてる?」っていうと

「ちょっと漏れてる」っていう。

こだまでしょうか?

いいえ枝野です。

(ACジャパンのCMが流れていない地方の人にはこのジョークはわからないかもしれません)


Trackback

Trackback URL
http://suigei.blog10.fc2.com/tb.php/1956-5ea9f78a

Comment

Comment Form
公開設定

カレンダー(月別)
08 ≪│2017/09│≫ 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最近のコメント
データ取得中...
.
WEBコンサルティング・ホームページ制作のバンブーウエイブ
猫の写真館 * 猫町
Google 検索

WWW検索 ブログ内検索

全記事(数)表示
全タイトルを表示
東京の天気予報
なかのひと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。