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小倉発言に対する相撲協会に問題はなかったか

gnd0113004-n1.jpg12日の「とくダネ!」で、キャスターの小倉智昭氏が横綱朝青龍に対し「星が買えればいいのにね」と発言したことを、「悪い冗談といいますか、辛らつな言葉を使いました」、「八百長をしているかのような発言をしたことに関し、相撲協会と朝青龍関に心からおわび申し上げます」と謝罪した。
番組プロデューサーが九重広報部長(元横綱・千代の富士)に呼び出され「小倉君に話を聞きたい。朝青龍関におわびをしてもらいたい。きちっと対処してくれなければ、フジテレビに相撲の映像使用を禁止することもある」と通告されたことが謝罪の背景にあった。
小倉氏は謝罪した後、「発言は決して八百長容認ではなく、相撲や朝青龍を応援する気持ちからだった」、「今まで10年間、そういう表現が私の持ち味だと思ってやってきた。それでおわびしろというならば、司会を辞めさせてくださいと申し上げました。そのぐらい腹はくくっています」と弁明した。相撲協会はこの発言を謝罪と受け止め、「その件はもう解決しました」とコメントした。フジテレビも「小倉氏の降板は考えていない」としている。

ウェブでこの件にかんするサイトを十数本見たが、どれも関係者の発言を紹介するだけで終わっている。しかし、財団法人日本相撲協会の今回の態度に問題はなかっただろうか。民間テレビ局に相撲中継の録画を放映させないという手段で批判を封じようとした行為に問題はないのか。「テレビ広告を引き上げようか」と発言して、厚生労働省を批判するメディアへの報復をちらつかせたトヨタの奥田相談役の行為と似てはいないか。

tiyofuzi.gif相撲は一般に国技と見なされているが、実態は興業収入を共有する “相撲一家” という商業的な一面も持ち合わせており、八百長問題は白黒をつけるのが難しい微妙な問題だ。さまざまな異論・反論があって当然である。批判されたからといって、反論もしないでいきなり配給権を振りかざして特定テレビ局の口封じをするのは、言論の自由を封殺する横暴な行為ではないか。
現在、相撲中継を放映しているのはNHKだけで、民放は録画か、ふたつの取り組みだけを放映できる取り決めになっている。そのNHKは年間30億円もの放映料を相撲協会に支払っている。その放映料は国民がNHKに支払った受信料である。また、相撲協会は財団法人だが、財団法人格は公益性が前提条件になっている。相撲批判に対して今回のような恫喝をする相撲協会は公益性を遵守していると胸を張れる組織運営がなされているだろうか。

小倉氏は、辛辣な物言いは自分の持ち味だと啖呵を切った。心意気は買うが、その言葉が本物かどうかは今後の氏の発言でチェックさせてもらうことにする。もし今後の発言がマイルドになったら今回の一件の後遺症だと思われてもしかたないだろう。

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